モノを動かすとき、摩擦力という力が働くのは、皆さんご存知のことと思います。
モノを動かすには、その摩擦力を上回る力が必要となります。
これは、場合によっては膨大な力が必要ことです。
むかしから、ひとはこの摩擦力と格闘してきました。
たとえば、エジプトの巨大な建築物といえば「ピラミッド」ですが、
それを建設する際、人間の何倍もある巨大な石のしたに、何本もの木を敷いて運んでいました。
これは巨石と地面とのあいだで生じる摩擦を減らすための知恵です。
木の棒を回転させることで、摩擦を減らして、石を運ぶ労力を軽減できることを知っていたのです。
その後も、ながい長い歴史のなかで、摩擦軽減の技術を人は進化させてきました。
摩擦・摩耗・潤滑に関する技術分野を総合的に研究する学問があります。
「トライボロジー」といって、そのトライボロジーの機械要素の中核をなしているのが
ベアリング(軸受)です。
いまや、ベアリング(軸受)は、機械になくてはならない基幹部品です。
2万種以上ある多種多様なベアリングが、あらゆる機会で使われています。
たとえば、乗用車。乗用車には1台につき、100個ものベアリングが使われています。
ほかには鉄道車両、航空機、風力発電機、医療機器、ハードディスクドライブなど
幅広い分野において、目立たないながらも「縁の下の力持ち」として存在しています。
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